平成30年度後期「データベース」講義概要 (最終更新 2018/12/26)

[科目名] データベース (Databases and Knowledge Bases)
[受講対象] 情報科学科 計算機科学/ソフトウェア科学コース 3年生
[担当教官] 松田 秀雄 (部屋: 吹田情報科学B棟5階 B524室,内線: 4390, E-mail: matsuda@ist.osaka-u.ac.jp)
[講義目的] データベースとは,実世界から収集されたデータを,複数の応用プログラムから共有できるよう統合し,情報検索が可能になるよう構成したものである.本講義では,現在最も広く使われている関係データベースを中心に,データベースに関する基本的な概念を講義するとともに,データベースの操作言語として標準的なSQLの実習も行ない,データベースひいては情報システム設計と管理に対する理解を深める.
[教科書]
・講義時間中に資料を配布する.
[参考書]
・増永良文「リレーショナルデータベース入門−データモデル・SQL・管理システム」サイエンス社 2003
・北川博之「データベースシステム」(情報系教科書シリーズ第14巻) 昭晃堂 1996
・R.Elmasri and S.B.Navathe "Fundamentals of Database Systems" (6h Edition), Addison-Wesley, 2010.
[講義内容および予定スケジュール (SQL実習の日は変更する可能性あり)]
回数 実施日 内容
( 1) 10/ 2 講義概要説明,データベースの基本概念(データベース管理システム,データモデリング,データ独立性)
( 2) 10/ 9 リレーショナルデータベースの構造と操作言語(第一正規形,リレーショナル代数)
( 3) 10/16 リレーショナルデータベースの操作言語(SQLの単純問合せ,集約演算,結合問合せ)
( 4) 10/23 リレーショナルデータベースの操作言語(部分問合せ,数値関数,空値の取扱い,集合演算)
( 5) 10/30 SQL実習(演習室)
( 6) 11/ 6 リレーショナルデータベースの操作言語(データベース更新操作,問合せ最適化)
( 7) 11/13 SQL実習(演習室)
( 8) 11/20 リレーショナルデータベースの実装(DBMSの構成,トランザクション処理)
( 9) 11/27 リレーショナルデータベースの一貫性(ドメイン制約,キーについての制約,関数従属性,多値従属性)
(10) 12/ 4 NoSQLデータベース (1)
(11) 12/11 NoSQLデータベース (2)
(12) 12/18 SQL実習(演習室)
(13) 1/ 8 リレーショナルデータベースの更新時異状・正規化理論
(14) 1/15 NewSQLデータベース
     期末試験

試験 1月29日(火)4限 B401(試験は持ち込み無しで,内容は授業で配る講義資料および演習問題の範囲で出題する).
[SQL実習およびレポート]
SQL実習では,データベースに対するデータ操作をSQLで記述し,実際にデータベースシステム(PostgreSQL)を使って実行する.データ操作に関する課題を与えるので,SQLでの記述,解法(考え方)の説明,実行結果とその考察をレポートにまとめて提出する.課題の内容は授業時間中にプリントにて配布するとともに,Webでも公開する(URLは下記参照)
・SQL実習レポート 締切は課題連絡時に通知.提出先 CLEによる提出
なお,SQL実習についての問合せは下記のTAにしてください.
TA名   E-mail address
赤沢   h-akazaw@ist.osaka-u.ac.jp
[成績評価]
・試験の成績60%,レポート40%で判定する.
・SQL実習レポートは決められた期日までに必ず提出すること.
[その他]
・講義資料は授業のときにプリントにて配布するが,最新のものをWWWで公開する
URL: http://www-mats.ist.osaka-u.ac.jp/~matsuda/database/
username: database password: jouhou2018